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GW山スキー@立山・真砂沢 2013/05/03-06

 2013-05-07
筆:八木(B2)
CL:八木(B2) ゲスト:鈴木(M2)

5/3【扇沢~室堂…(滑走)…雷鳥沢BC】
5/4【雷鳥沢BC…剣御前小屋…(滑走)…雷鳥沢…みくりが池温泉…雷鳥沢BC】
5/5【雷鳥沢BC…剣御前小屋…別山…真砂のコル…(滑走)…真砂沢出合…剣沢…剣御前小屋…(滑走)…雷鳥沢BC】
5/6【雷鳥沢BC…一ノ越…雄山…一ノ越…(滑走)…(トラバース)…東一ノ越…(滑走)…黒部平~扇沢】

楽しみにしていたGW、気づけば立山に行くことになっていました。

<0日目>
珍しくアクセスは車。ペミカンを作っていたら時間が足りなくなり大学の出講時間ギリギリになってやっとの思いで出発。鈴木先輩の家に寄ったのち中央道で安曇野ICへ。中央道はGW渋滞で遅々として進まず、眠気と闘いながら扇沢に到着。時はすでに4:30。無料駐車場はもうほぼいっぱいという感じだった。車内で仮眠。

<1日目>
翌朝7:30頃起きて8:30頃のトロリーバスで出発。すでにスキー&兼用靴のフル装備。他の登山者は始発のころに行ってしまったようで殆どいなかった。



黒部ダムは完全なる観光地。気合を入れて作ったペミカンも相まって、背負った荷物が重い。



ロープウェイで大観峰に登ると最終日に滑る斜面が見えた。斜度、雪面ともに良さそうで期待が高まる。室堂ターミナルは人、人、人で山に来ている感じがおおよそ感じられなかった。外に出る。周りは一面の雪景色。天気は快晴、幸先が良い。
スキーに履き替え雷鳥沢に向けて滑る。荷物が重く、雪がぐさぐさなせいでわずか1時間の道のりにひどく苦戦する。


>雷鳥沢キャンプ場が見えた

ふらふらと滑ってキャンプ場到着。運転と乗り物ですでに疲れ気味だが、さっそくテント村にテントをねじ込むべく整地開始。まず50cmほど下に掘り進めて地面を平らにして、掘り出した雪は周りに積んで壁状にする。周りのテントを見ると雪ブロック&タープで飲み会場を作っているほどの人も居たが我々は無難に設営。やはり雪ブロックは強固に作っておくべきなのだろうか。
この日は疲れていたので昼寝を挟んだのちアイゼン歩行の練習に少し出かけたりして終了。風もなくとにかく快適だった。

夕食はすさまじい量のキムチ鍋。道理で行きの荷物が重いわけだ。気温的にはまったく問題がなかったのだけれど、歯が疼いてあまりよく眠れなかった。

<2日目>
5時起床。テントと食糧を置いていけるので背中が軽い。剣御前小屋の方向を見やると雲がかかっている。とりあえず出発。
すでに雷鳥沢の登りにはたくさんの人が取りついている。瞬間瞬間でみると点がポツポツと集まっているようにしか見えないのだが、よく見るともぞもぞと動いているのだ。いざ登り初めて見るが、早速体力のなさが露呈する。



それなりに斜度があるので急斜面はジグザグ登高するが、なかなか思うように上がらない。息絶え絶えになりながら平らな斜面に出て小休止。だんだんガスがかかってきて風も強い。剣御前小屋まで2時間以上かかってしまった。小屋付近は強風、大変寒い。同じ真砂沢方面に向かうパーティーがいたがとりあえず進むとのこと。僕らもとりあえず別山に向かうことにした。スキーを括り付けてアイゼン装着。

ところがいざ登り始めると強風でスキーが煽られる。耐風姿勢こそとる必要はなかったが完全にガスっていて晴れそうになかったので間もなく撤退を決定。先を進んでいたパーティーも戻ってきているようだった。

折角なので小屋から少し降りたところで滑落停止の訓練。荷物を下していたからよかったものの、アイゼンの爪を引っかけて谷側にダイブしながら転倒する。幸いけがはなかったが早速怖気づいてしまった。スキーに履き替えいざ滑走!

斜面はまずまず。ところが滑るたびに足に疲労が蓄積して耐え難くなる。鈴木先輩がよさそうな斜面を選んでくれていたが正直あまり覚えていない。早い時間にBCに帰還。

そのあとは遠出するわけにもいかないので野営場側の斜面に設置されているTバーを試してみることにする。噂には難しいと聞いていたが確かに難しい。流れているワイヤーにT字型の部品を引っかける。引っかかったその瞬間部品ごと引っ張られるのだがかなり衝撃が強かった。1回ためしに滑ってみるが雪が凸凹していてまったく面白くなかった。未だ暇なので再度Tバーに乗って上がりみくりが池温泉に向かった。

温泉は標高2400mにあるとは思えないほど立派なところだった。レストランあり、モンベルショップありとさながら下界である。山行中こんなんでいいんだろうかなどと思いながら湯につかってリフレッシュした。その後テントに帰って夕食を食べて就寝。明日こそは真砂沢を滑るぞという気持ちを強くした。

<2日目>
朝起きると快晴!これはアタックするしかないとばかりに真砂沢アタックを決定。装備を軽くして(といってもそこそこの重さはあったが)早速雷鳥沢に取りつく。


昨日一度登ったせいかペースが良い。順調に剣御前小屋まで登る。雪が見事な模様を作り出していて美しい。


登るとそこには雪をかぶった剣岳の姿が。去年の夏合宿で登ったことが思い出される。いざ別山へ。


昨日と違って風も強くなく歩きやすい。雪庇に注意こそするも暫く歩くと別山の山頂に着いた。記念撮影。


真砂沢は一応この別山からも滑れるが、岩が若干露出していて自分の技術では滑る気が起きない。予定通りコルまで降りる。この辺りは雪のない岩場で、スキーを背負った状態でバランスを取るのが難しかった。


暫く降りて、コルに到着。真砂沢の全貌が明らかになる。一番最初こそ急だが適度な斜度の続く広い沢だった。これからの滑降に心が沸き立つ。雪崩跡もあまりなく、雪の状態もよさそうだ。

ところが滑降前に事件が。別山方面から降りてきたパーティーが見えたのだが、ふと見るとメンバーの1人がスキーを流してしまい板が猛スピードで滑り落ちていく。前方にすでに1パーティー入っていたようなので様子を案じる。どこまで落ちて行ったのだろうか。



我々はスキーを履いて緊張の滑降開始。雪質は…最高!!!今までに滑ったことのない滑り心地。抵抗はないのに、雪を掴んでいる感じは確かにある。スキーを始めて以来最高の滑走だった。鈴木先輩も喜びの声を上げながら滑る。感激のあまりカメラで滑降の様子を取り合う。ただただ楽しい。

こんな感じの広大な斜面が滑っても滑っても続く。



ただ先月末の大雨が効いているようで降りてくるにつれ雪がどんどん重くなって苦しくなる。ところどころ雪の上に薄氷が乗っているところもあるので思うがままに、とはいかない。転ぶと融けかけの雪が服に入ってつらい。これが春の雪か…後半は雪崩に気を付けながら、1時間余りで標高差1000mの滑走は終了。これからは地獄の登り返しである。

途中、長次郎谷と平蔵谷を見ながら剣沢を登り返すが、気温が普通に高く汗が滴り落ちる。雪もべちょべちょの層の上に何故か氷が張っていてシールがなかなか決まらない。足取りが遅くなる。休憩の度に水を大量に飲むも歩き始めるとバテバテで、思えば熱中症みたいなものだったのかもしれない。途中雪崩の後をいくつか見てどこにもリスクはあるものだと思う。


剣沢小屋付近に着くころには立っているのもやっとの状態で、小屋の直前でたまらずギブアップ。休憩を取ってから剣沢テント場に到着。ところが用意していた水がなくなってしまったので、時間をとって水づくりをする。それにしても日光が照り付けて痛い。

剣御前小屋までの道のりも身体がしんどく亀のようなペースで登る。小屋についたときには「よかった、生きて帰れる」という実感が得られてほっとしてしまった。小屋で飲んだサイダーの味は格別だった。

ただまだテントへの帰還は終わっていない。最後の力を振り絞って滑り降りる。ところがテント手前の沢からテント場に登るまでの10mほどのラストの登りで足が前に出ない。結局10m登るのに20分ほどかかってしまった。テントで達成感と安心感に浸り呆然とする。靴を脱ぐとかかとの皮が無残にもはがれていた。夕食を食べさっさと寝てしまったが、疲れが出て眠りは浅かった。

<4日目>
最終日ではあるが今日もハードスケジュールである。GW最終日となりだいぶ空いたテント場を後にする。一ノ越までの登りの標高差はそれほどでもないが先日の疲れを引きずってペースはよくない。気力切れ気味の状態で一ノ越に到着。風が強く難儀する。

ここで荷物をデポって雄山を往復する。アイゼンとピッケルを持って岩がところどころ露出した道を行く。夏にはなかったフィックスロープが設置されていた。


さすがにメジャールートとあって登っていく人は多い。たださすがにアイゼンがないと怖い斜面が続く。御前谷を滑るのだろうか、ストックのみでスノーボードを背負いながら登っていく人を見たが、大丈夫だったのだろうか。雄山の社務所の姿はずっと見えているのだが歩けど歩けどその姿は近づいてこない。1時間ほどかけて、ふらふらの状態で雄山についた。

>実際はボロボロ、動く気も起きなかった

しばし休憩ののち元来た道を引き返す。アイゼン歩行は慣れないが、岩でも氷でもフラットに着地すればいいようだ。最後の雪面でシリセードを教えてもらった。

さて、いよいよ今山行最後の滑降である。下調べでは御山谷をトラバースすれば東一ノ越につくとあったので、重い荷物を背負ってトラバースを始める。ところが暫く進んだところで雪がないことが判明、スキーを背負って歩く羽目になる。風の通り道なので一歩間違えばスキー板やザックを落としかねない状況。やっとの思いでスキーを括り付けた。

トラバースは完全に夏道沿いだが、雪も当然一部残っているので歩きにくい。東一ノ越についたのは実に30分もあとのことだった。昨年歩いた獅子、鬼、龍王の山々がよく見えてきれいだが、強風で楽しむ余裕はなかった。

ラストはタンボ平滑降。急斜面&重い湿雪で転倒しまくる。普通に滑っているだけでも足が痛んで仕方がない。やはり雪の状態は見ただけではわからないもので、イメージ通りの雪ではまったくなかった。予定では黒部ダムまで滑るつもりだったが、疲れも相まって黒部平で終了。文字通り日焼けで真っ黒になってしまった。


扇沢に降りたあとは痛む足をいたわりながら葛温泉に入る。ここも昨年入ったことがあったので感慨深い。GW最終日は目立った渋滞もなく順調に大岡山に戻ることができた。

◆まとめ
思えば山スキーでの初めての中期山行だった。体力不足が露呈したものの念願の真砂沢を滑ることができて人生最高のGWを過ごすことができた。来年は黒部源流ツアーでもやろうか。今から楽しみで仕方がない。
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