1年ワン 尾瀬ヶ原-尾瀬沼-燧ケ岳 2012/10/13-14
2012-10-15
筆:八木(B1)CL:八木(B1) SL・装備 藤井(B1) 食当:角崎(B1) 医療:藤永(B1) 気象:太田口(B1)
【0日目(10/12):大岡山19:52→沼田23:47】
【1日目(10/13):沼田5:02→(タクシー)→鳩待峠6:20…山ノ鼻7:20…見晴8:40…沼山平10:27…尾瀬沼ヒュッテ11:18】
【2日目(10/14):尾瀬沼ヒュッテ5:18…沼山平6:00…俎嵓8:16…柴安嵓(燧ケ岳)8:36…尾瀬沼ヒュッテ11:42…三平峠13:07…大清水14:35→(高速バス)→新宿21:10→部室22:00】
話は長い。
雑誌の紅葉特集に心を惹かれて、10月中に是非紅葉を見てみたい、と思い立ったのが始まりだった。最初は那須岳で、合ワンにしてもいいよなーと考えていたのだが、流石は紅葉シーズン、テン場の確保に失敗、尾瀬ヶ原に急きょ変更する。計画案をポンポン出していると、なんと1年生7人が全員出れるとのこと。期せずして本来の1年ワンが出来ることになった。
さて当日。越野が腰痛で不参加、キャンセル手続きをしようとした矢先村松からも病欠の電話が…初のリーダー山行なのに手続きが妙に慌ただしい。結局5人になってしまった。藤永ものどが痛いとつぶやいている。
続いて太郎がキャベツ2玉を持っていこうとする所を慌てて阻止しながら準備する。するとなぜか山ズボンがない。雨具で代用するが、出鼻をくじかれる。リーダーなので気を取り直してぎゃあぎゃあ注意しながら出発。ところが目的地に近付き明日のことを考え始めた瞬間ヘッドライトを忘れたことに気づく。後悔の念に襲われながらザックを漁っているとコッヘルの入れ物が出てくる。もう何ともいえない。
やはり持ち物はチェックリストに記入しながら1つ1つ確認しないといけないと痛感する。
◆1日目
今回もいつものように駅前に寝袋並べて寝たのだが、朝起きるととにかく寒い。これが10月の寒さか、と震えながら準備する羽目になった。山行を通して秋らしくかなり涼しかったのだが、太田口だけは8割方半袖であった。個人的には狂気としか思えないが、案外そういうものなのかもしれない。

>なぜ君は半そでシャツ1枚なのか(朝5時)
起床後タクシーで鳩待峠へ。駅前は我々と1人だけだったのに既に人が沢山いる。雨が少々降っているのでザッカバをつけて出発。

>後日小学校の卒業アルバムを見たところここで撮った写真が残っていた。懐かしい…
登山口に入るとすぐに木道に。特に何もなくサクサク進んでいく。あっという間に尾瀬ヶ原に出る。尾瀬ヶ原の草自体はもう黄金色になっていたが、途中の木々がいい感じに色づいていて綺麗である。

>広々とした湿原を歩き続ける。
歩いているうちに少しずつ天気も回復してきて、とても心地よいハイキングになる。混んでいるわけではないのでしばしば立ち止まって写真を撮るが、先頭3人の歩くスピードがとにかく速く、駆け足で追いつくことを繰り返す。もっと景色を楽しんでもいいのに。あっというまに中間地点の見晴に到着。

>この光景は何十年前から何ら変わっていない
見晴を過ぎるとほんのりとした登りを伴う登山道に。黄色や赤に色づいた森林は新鮮だった。1時間半ちょいで尾瀬沼が見えてきた。ところがここで藤永がつらそうである。扁桃腺を腫らしたらしい。尾瀬沼を1周しようかと考えていたが、とりあえず尾瀬沼ヒュッテに向かうことに。11時ごろにはついてしまった。
藤永も熱があるわけではなく、テン場の受付まで時間があるので、差し入れのポップコーンを作ったりしながらだべる。巨大な小屋がいくつも建っており、小さな子供連れも多く、環境的には下界さながらであった。

>大田口が行動食として食べていたコンソメパン。見た目がヒドイ
くだらない話をしているうちにテン場の受付が始まったので、さっそくテントを張る。さすがは尾瀬、テント用の敷地が木のプラットフォームで区切られており、テントもその上に立てた。地面が平坦なことほどうれしいことはない。

>異様に整備されているテン場
気象までヒマなので、昼寝組とトランプ組に分かれる。トランプ組は2人で不毛な大富豪をやるなどしていた。夕食はカレー。角崎の初食当であったがいかんせんルーが辛すぎて藤井はつらそうであった。やはり山の食事にリスクを含めてはいけない。18時就寝。
◆2日目
グッスリ寝て、4時起床。起きてみると予想していたよりずっと暖かい。藤永の様子を聞くと登るのはきついとのことだったので、テントと藤永をデポして身軽に出発する。木道にはうっすらと霜が張っていた。昨日は見えなかった燧ケ岳が姿を現す。

登山ルートに選んだナデッ窪はその名の通り山の窪んだところを進む急登ルート。朝早く出たのもあって、途中1、2人にぬかされた程度であった。驚くほど静かな良いルートだった。登るスピードも申し分なく、8時半に燧ケ岳登頂。こちらは打って変わって大量に人がいて驚く。この人たちはどこから来たのだろうか。奥には昨日歩いた尾瀬ヶ原がよく見えて、完晴れであった。我ながら運がいい。

>尾瀬ヶ原が美しく映えている


>ピーク写真
とりあえずピーク写真を撮って、先輩方から差し入れてもらったピーク缶を食べる。山頂に持って行ったのは怪しい亀ゼリーとマンゴー缶。恐る恐る亀ゼリーを食すと、ウマい!コーヒーゼリーのような味でパクパク食べてしまった。前回(日光)と違って今回は良心に満ち溢れていた。先輩方ありがとうございました。

>美味しい亀ゼリー
風は強く寒かったが天気があまりにも良いので紅茶を入れるなどしてゆっくりする。すると気づけば1時間経ってしまっていた。山頂付近は登山者で渋滞しており帰りのバスに余裕をもって間に合うか不安を覚える。あわてて下山開始。

>登った甲斐あって尾瀬沼が一望できた。これだから登山はやめられない
帰りの長英新道は快適な山道で、下山も全く苦ではなかった。テントに戻ると藤永も割と元気そうである。サッサと撤収して、8年ぶりの尾瀬に別れを告げる。

>黄金色に輝く尾瀬沼
帰り道は三平峠~大清水ルート。せっせと歩いて駐車場に無事到着。帰りは高速バスでゆるりと帰途についた。よい夏山の締めくくりになった

>紅葉シーズンにぴったり巡り会えたようだ
◆総括
CLながら派手な忘れ物をいくつもやったのはあまりに不注意だったが、全体的に見れば誰もけがせず、1年生だけで無理なく山行をこなすことが出来たのは間違いなく成果だろう。来年の夏合宿に対するモチベーションがより一層膨らんだ達成感のある山行だった。
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