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6/10〜12 八ヶ岳全山縦走

 2016-07-10
6/10〜12八ヶ岳全山縦走
CL・医療:大森(B2) SL・装備:柴田(B2)  気象・記録:鈴木(B2) 気象:中山(翔)(B1) 食当:上野(B1)小林(B1) 

筆者:鈴木

6/9【大岡山...新宿...中央道小淵沢】
6/10【中央道小淵沢6:00...観音平6:45...雲海7:20...編笠山9:15-9:50...権現岳12:00-12:30...キレット小屋2:10】
6/11【キレット小屋4:15...赤岳6:30-7:00...横岳8:30...硫黄岳9:15-9:40...根石岳10:45-11:00...東天狗岳11:30-12:15...中山峠13:05...青苔荘15:00】
6/12【青苔荘3:15...双子池5:30...天祥寺平6:40...蓼科山荘7:35-7:55...蓼科山8:15-9:20…女乃神茶屋11:20...親湯12:30】

計画書を見たとき、リーダーの大森はドMかドSかどっちなのだろう?と、疑問に思った。おそらく、両方持ち合わせているのだろう。というのも、今回は大森率いる南ア全山P一発目のトレ山である。1年生は小林を除いて、まだ新歓山行と丹沢ボッカ訓練しか活動していない。その最初のトレ山の計画書が、2泊3日、キレット越え、2日連続10時間行動という1年生には酷な日程であった。正直なところ完遂できるか不安であった。

♦︎0日目(6/9)
我々は休日だが世間は平日の木曜日である。東工大は教育改革の一環としてクォーター制となったため、6月2週目で期末テストが終わる。そのテスト休みを利用して2泊3日の縦走を行うこととなった。

出発前、1年生は初トレ山ということで装備チェック、食当の指導を行う。そんな中、筆者は食当準備をろくに手伝わず、翌日締め切りのレポートを書いていた。が、面倒くさくなったのでやめた。2Qからは真面目に勉強しようと思う...。

全ての準備が整い、もみの木と凌駕で腹ごしらえ。そして新宿で高速バスに乗り込む。つい最近できたばかりの新宿のバスターミナルはとてもキレイで使いやすかったが、ターミナル付近にコンビニが見つからなかったので翌朝の飯はどこかで調達することに。ワンゲル特有のなんとかなるっしょ精神だ。結局途中で寄ったSAで調達でき、中央道小淵沢からすぐのタクシー会社に指定された場所で野宿。2年ともなると野宿になんの違和感も抱かなくなる。慣れって怖い。眠くないので2年の中山亘と1年の中山翔太をどう呼ぼうか話し合った。2年の中山は彼女の名前で呼ぼう、とか言いつつ、満天の星を見ながら就寝。

♦︎1日目(6/10)
朝、中山亘が体調不良を訴える。行程完遂は厳しいとのことなので中山亘は今回は参加しないことに。あとから聞いた話では、電車内ではぐっすりと眠れ、家に着く頃にはだいぶ良くなっていたらしい。中山2人on中山の写真を撮りたかった。残念。
中山の共装だった6テンを話し合いもせず柴田に押し付ける。ガッシャは頼もしいなあ。
タクシーで移動中、水を汲もうと予定していた延命の水が数年前に枯れたということを教えてもらった。危ない危ない。急遽、道の駅に寄ってもらい、その後観音平に到着。すでに車が何台が止まっている。金曜日じゃなかったっけ今日?
いざ入山。

背後は曇っているが頭上は晴れているので太陽光が刺さる。暑い。途中で読図を行い、隣の尾根の形から現在地を特定。うーん、目標物を見つけるのが難しい…。
ほんとにあとちょっと!の看板を確認し、編笠山到着。
上野が少し遅れていたがまだまだ大丈夫そうだ。山田の差し入れのフルーツジュースを頂く。下界だと甘ったるいくらい濃厚なジュースだったが、山の上ではちょうどいい。ありがたい。一服後、これから行く山々を読図し、出発。八ヶ岳の山々がよく見える良い山頂だった。道のりは長いな…。蓼科見えないし…。
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>>編笠山からこれから登る山々を拝む

1年生はまだガレ場、鎖場に慣れていない様で慎重に歩いている。途中の長い梯子に到着。ところどころボルトが外れていて実に不安だ。小林が梯子への体の接地面をできるだけ多くしようとしていて面白かった。赤岳手前のキレットより怖かったっすと後日語っていた。

その後順調に権現岳をとり、キレット小屋に到着。テントを立てていると、先に着いていた方達がなにやら話していた。どうやら水場が枯れているらしい。すぐに水残量の確認をする。幸い、キムチ鍋の素をプチっと鍋タイプではなく、スープタイプで持ってきていたので汲まなくても足りそうだ。なぜわざわざ荷物を重くするんだ!と思ったが、キムチ鍋がかなり美味しかったのでむしろありだなと思った。トレーニングにもなりますし。ちなみに、本来の水場からトラバースしていくと水を汲めるところがあると教えてもらい、水を補給することができた。しかしあんな場所よく見つけたな…。赤岳を拝みながらの贅沢な食事であった。
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>>キレット小屋からの赤岳。いい眺めだ。

♦︎2日目(6/10)
起床し、お雑煮を食べる。お雑煮は具を考えれば良い朝ごはんになれると思う。美味しかった。起床後1時間15分で出発。2日目朝にして、今山行のラスボス、赤岳を倒しに行く。1年生はヘッドライトを使って行動は初めてです!と喜んでいた。…初々しい。

赤岳への登りは風があり、寒かったが、クライミング要素が豊富で楽しかった。眼下に広がる絶景、天空の梯子、切り立った岩場が適度な緊張感と他では味わえない高揚感を抱かせる。やはり登山っていいなと思う。

高度感がかなりあったので、慎重に歩を進め、無事赤岳山頂に到着。緊張感の続く岩場を抜けた安心感や達成感と360度の絶景にテンションが上がった。しかしいいい天気だ。長めの休憩を取り、横岳を目指す。赤岳から先は、登山道がしっかりとしていて、歩きやすかった。さすがは八ヶ岳の人気コース、登山客がたくさんいる。横岳から硫黄岳への稜線歩きはとても気持ちが良い。硫黄岳手前で西側にかっこいい岩があり、八ヶ岳のスケールの大きさを実感する。

着々と進んでいき、硫黄岳に到着。硫黄岳への登りは見た目よりもきつかった。爆裂火口跡が迫力があり八ヶ岳のスケールの(以下略)。休憩中に次のピークまでの道のりを説明していると、1年の中山が「200mアップ200mダウン?余裕っすね!!」という名言を残してくれた。いやはや1年が頼もしくて私は嬉しいよ本当に。
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>>硫黄岳の爆裂火口跡の様子。格好いい。

計画書の時間よりも遅れているので先を急ぐ。根石岳についた時、他の登山客の方が写真撮りましょうかと言ってくれたのだが、断ってしまった。赤岳で撮りましたしね…。気持ちだけ頂戴し、休憩もそこそこに天狗岳へ向かう。

天狗岳は東天狗と西天狗に分かれていて、疲れが見える上野と梅田からの差し入れのサンドイッチを作りたくてうずうずしていた鈴木は東天狗に残り、他のメンバーは西天狗までピストンで登りに行った。

おじいちゃんおばあちゃん、大学生らしき集団、子供連れの家族が山頂で、写真撮影に勤しんでいる中、料理を開始する。梅田からの差し入れは、パン、トマトソース、サルサソース、スパムだ。まず始めにスパムはそのまま食べれるのか問題について考える。まあ包装後加熱って書いてあるし、食えるべ!とのことでスパムを上野に切らせ、パンにサルサソースを塗りスパムを挟む。合計1500円もしたらしい。なぜそんな高級な差し入れをしてくれたのか疑問だが、感謝である。少し良いものをお返ししてあげよう。

西天狗までは結構距離があったようで、全員分のサンドイッチを作り終え食べ始める。うまい。やはり肉はうまいわ。梅田に感謝である。西天狗から帰ってきたみんなも食べ終えてから出発する。あとは小屋まで行くだけだ。だが、ここまでで8時間が経過していて、さらに単調な道が続くので非常に辛い時間であった。ちなみに中山は特にこれといってピークらしくもなく、華麗にスルーをしました。残念。

やっとのことでテン場に到着。長かった。さすがの一年生も疲れている様子だ。まあそりゃ11時間行動は疲れますよ…
晩御飯は梅田からの差し入れを使ったトマトカレーとなった。しかしこのコッヘルで6人分の飯を作るのは限界だと毎回思う。大きい鍋が欲しい…夕食と共に明日の行程についての話を聞く。本来ならば北横岳などをとってから蓼科に登る予定だったが、今日のコースタイム通りのペースでは厳しいので、天祥寺平まで巻いてから、蓼科山をとることにする。バスのタイムリミットがあるので、朝起床の時間を1時間早め、天祥寺平のリミットの時間も決めた。さて、蓼科に登れるだろうか。明日も朝が早いので就寝。

♦3日目(6/11)
テント撤収と共に朝飯のラーメンを作る。今日も起床から1時間15分で出発。1時間の壁は厚い。一旦車道を歩いて登山道に向かう。日の出てない中車道を歩くなんて、忘年ワンを思い出すな…巻道である林道をひたすら歩く。

昨日よりも全然いいペースで歩けている。上野は、こいつ…山行中に成長してやがるっ…というぐらい圧倒的成長を見せ、コースタイムをどんどん縮める。天祥寺平にリミット時間より2時間近く早く着き、中山を「蓼科まで600mアップなんて余裕だろ??」と煽る。いやな先輩である。時間を気にしなくて良くなったため気楽に登る。
2泊3日八ヶ岳最後のピークだ。
登山道が沢沿いであったため、沢登りのように高度を上げる。楽しいがなかなかきつい。小屋まであと30分と書いてある岩からがえらく長く感じた。蓼科山荘に到着。蓼科まであと少しだ。

ここでトップを1年生の小林に替える。すると小林はすごいスピードで登り始めた。後ろを考えろと言おうと思ったが、まあ最後だし、道迷いの心配もなさそうだしということで小林と一緒に全力で登った。小林は化け物だ。次からはもっと荷物を持たせよう。最後の最後にちびっこ走って抜かされたのでそのちびっこを追い抜いて蓼科山山頂に到着した。コースタイム30分のところを15分ぐらいでゴール。いやはや疲れたね。最後の目的地であり日本百名山の一つ、蓼科山に到着した。
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>>蓼科山頂での集合写真。いい山頂だ。

蓼科山から、権現、赤岳、横岳、硫黄岳など今まで歩いてきた山々を一望することができた。あんなにも遠くから歩いてきたのかと誇らしい気持ちである。蓼科山頂からの眺めも素晴らしく、八ヶ岳の山々は全ていいピークだったなと改めて思った。楽しかった。
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>>3日間歩いた山々とそれを見て喜ぶCL

山頂でゆっくりと和らいで下山。あとは降りるだけだ。
下山も女乃神茶屋までは特に語ることはなく、いつも通り退屈な下りであったがなんとか女乃神茶屋に到着。

だが、本当の勝負はここからであった。女乃神茶屋から親湯までの道のりは、今までの疲労と、もうさっき下界だったじゃんという気持ち、温泉欲の爆発、単調な道のり、やたら多い分岐、ここにきて正確な読図を迫られるというような様々な要素が組み合わさってそれはそれはつらい1時間であった。最後の方は柴田を筆頭にみんなで奇声をあげて下山していたが、冬山縦走班は合宿からの下山中誰もが自然と奇声を発するようになると聞き、冬山縦走の過酷さを察した。極めて非科学的な「下山パワー論」を信じかけそうになっていた時、親湯に到着した。実に長い山行であった。しかし1年生は本当によくついてきたと思う。頑張った。

親湯のホテルは、我々が入るのが忍びないくらい綺麗で、しかも温泉は畳張りという超豪華仕様であった。普通に泊まりたい。3日間快晴に恵まれ、リーダーのとりたかったピークは全てとれ、下山後の温泉もいいという完成度の高い山行であった。楽しかった。

最初に心配していたのはなんだったのかというくらい1年生が強く、頼もしかった。2泊3日は大学の関係上なかなかできないので、1年生だけでなく、いい経験になったと思う。また、ミーティング後のトレーニング効果が出てる気がすると大森が言っていたし、自分もそう感じたので、是非お勧めしたい。ちなみに、北横岳とかとってないから全山じゃなくない?という意見もあったが、いや、主脈とったし実質全山、大丈夫とのことで、全山縦走と名乗ることにした。最後に、蚕の缶詰はこの山行中には食べる余裕がありませんでした。すみませんでした。
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