FC2ブログ

焼岳・西穂高岳 2014/06/28-29

 2014-06-29
筆:夏目
CL:井上(B2) SL:夏目(B2) メンバー:橋本(B1)

6/27 大岡山駅 → 新島々駅
6/28 新島々駅 → 4:50 中の湯登山口 - 6:40 新中の湯登山口 - 8:00 焼岳山頂 - 9:00 焼岳山荘 - 12:00 西穂山荘
6/29 西穂山荘 6:00 - 6:15 西穂丸山 - 6:50 西穂独標 - 7:55 西穂主稜 - 9:30 西穂山荘 10:40 - 12:20 上高地 →松本駅 → 大岡山駅


去年の同じ時期に実施された西穂高でのトレ山。
「ジャン見てくるジャン!」などというハイテンションな目的を掲げ、意気揚々と出かけたものの、
結局天候に恵まれず、参加者には雨の記憶ばかりが焼き付いたという。
事実、去年の記事の西穂高ピストンに関する記述はわずか17文字。
(※ジャンダルムのこと。「西穂に登れば奥穂が招く 招くその手がジャンダルム♪」)

その参加者の一人、井上は固くリベンジを誓っていた。
再び雨天時に西穂に挑み、雨を克服してみせる、と。
ってそれじゃあジャン見れないじゃん!

というわけで去年の焼き直し山行が実施された。降水確率も十分である。
僕はお前のリベンジに巻き込むなと思いつつ、自分が行けば晴れるという根拠の無い自信と共に同行した。


【0日目】
終電で新島々駅に着くと、上高地線のイメージキャラクター渕東なぎさちゃんが迎えてくれた。
SHIROBAKO の最終話にも出てましたね。
新島々駅と渕東駅限定販売のなぎさちゃんグッズの獲得はこの山行の大きな目的であるのだが、売店はとっくに閉まっていたので帰りに買うことに。

登山口までのバスの始発は5時頃であるらしい。
コンビニで夜食を買いながら、駅となりのベンチでシュラフにくるまった。


渕東なぎさちゃんと不審者


【1日目】

3時頃に話し声で起きると井上とタクシーの運ちゃんが何やら話している。
聞けば登山口まで送ってくれるということらしいので手早く荷物をまとめ乗り込んだ。
帰りも上高地から松本駅まで送ってもらう約束を取り付け、井上は上機嫌。
だけど僕の心には、予定より早く起こされたことへの苛立ちと、帰り新島々に寄らないとなるとなぎさちゃんグッズが買えないのではという不安が募るばかりだった。

中の湯ルートの手前まで送ってもらい新中の湯ルートを目指す。
道中では橋本の高校時代の話などを聞き出した。なかなかスリリングでハートフルな高校生活を送っていたようだ。

新中の湯ルート登山口についた頃、誰かさんの目論み通り雨が降り始める。
仕方が無いのでレインを着て入山。まずは焼岳を目指す。


「おや、雨が」「計画通り」


新歓、飛竜に続きまたも僕がトップの橋本がセカンドの布陣。
相変わらず橋本は1メートルも離れずぴったりとついてくる。
そしてちょっと遅すぎるのかなとペースを上げると、後続が離れる。いつものパターンだ。

登り始めてしばらくすると、雨量が無視できるほどになってきた。
橋本と僕は喜んでレインを脱ぎ捨てたが、井上は意地でも脱ごうとしない。
ウェアを濡らしたく無いらしいが、レインで体力を奪われる上、汗で余計にインナーが湿りそうだ。

レインを着たり脱いだりを繰り返して1時間、焼岳山頂に到着。
晴れてればカルデラ湖が見られるらしいが、生憎眺望はない。
そこら中から火山ガスが漏れているのだけはわかった。

雲の合間からアルプスの山々が断続的に現れる様子を楽しみながら縦走する。
西穂山荘周辺は残雪がすごかった。キックステップで進む。
テン場はテントでいっぱい。こんな天候のなかお疲れさまです。


雨の中テントを張ろうとしているとフライが2つ出てきた。
それぞれ夏用と冬用だ。なんて無駄なもん背負ってきてしまったんだ。
悩んだ末、冬用のフライを張った。それがいけなかった。


1時半頃には他にする事もなく、テント内で作戦会議をしながら夕食を作り始める。

「独標行きは決行。その後コンディションを見て山頂に行くか決定する。」

ということにして、15時頃に誰からとも無く就寝した。気づいたら寝ていた。
なんでこんな時間に寝てしまったのか...さっぱりわからない。



深夜に目が覚める。時計を見ると1時になっていた。
他の2人ももそもそと目を覚ます。
昼寝のつもりが10時間も寝てしまったことよりも、テント内外の様子が気になった。

まずは外。嵐の中にいるらしく、風の音が凄まじく、雷鳴とともにテント内が赤く染まる。
そして中。明らかに雨が天井を突き抜けて漏れてきている。
ここで衝撃の真実。冬用フライは夏用に比べ耐水性はたいした事無いらしい。言われてみればごもっとも。
しかしそれが分かった所で今張り直しても余計惨事になるだけである。

これは独標も無理そうかなと思っていたとき、橋本の足下からチャポッと心地の良い音が。
照らしてみると完全に水没しているのがわかった。
それを見た橋本がついに陥落。「もう独標すらダルいっす。」

井上は、落雷への怯えっぷりが半端無かった上に、過去の落雷事故の話をしきりに聞かせてくる。
そして「ロシアンルーレットだ!」と騒いでいた。

一時的に小屋に避難させてもらったりしたものの雨がやむ様子はなかったので、全てから目を背け、湿ったシュラフに再び潜り込んだ。

さすがにそれなりに経験を積んだメンバーだったので、荷物の防水はしっかりしていたのは幸いだった。



【2日目】

停滞でもないのに14時間睡眠達成。

嵐は去り、ガスも晴れていた。
これなら山頂も余裕で穫れそうだ。

現役一の登坂技術を持つ橋本をトップに据えて登る。

逆光の中で朧げに霞む西穂高岳に心を躍らせながら進む。
みんな天気の回復を待っていたようで登山道はにぎわっていた。



肝心の独標〜主稜は所詮は登山道という感じで、
視界もある程度あり軽装であることもあって特にヒヤリとする場面はなかった。
出発前に他の部員から「生きて帰ってこい」などど脅され、簡易ハーネス等を携行していただけにかなり拍子抜けしたが、
それでも足を踏み外せば生きて帰れないので慎重に進む。

特に注意すべきは、ピラミッドピークの前後(滑落)や、主稜の手前(落石)などだろうか。

それを証明するかのように、ピラミッドピーク直後のトラバースで家族連れが立ち往生していた。
小学生中学年くらいの女の子が次の手が見つからないのか、非常に危ない場所で止まってしまっている。
本人もそれを見る弟も大泣きしていたが、父親は先に行ってしまい、母親は急かすばかり。
最悪死ぬ事は無い...なんてことは無いのだから引き返してあげてよと思う。
まさか奥穂高まで縦走する予定というわけでも無いでしょうに。
帰りはすれ違わなかったのでどうやら引き返したようで一安心。


多少の渋滞や危険箇所をくぐり抜けて、西穂高主稜に到着!



眺望は一切無い。
奥穂高どころか5m 先の登山道すら見えやしない。
他に奥穂方面に向かう登山者もおらず、不気味な雰囲気だった。
八木先輩はこの先に単独で挑んでいったというから驚きだ。
どんなところなんだろう。


山頂をあとにして少したったとき、雲が切れて日が射した。谷には虹がかかっていた。
夏山らしい清涼感を久々に感じられたが、そんなものよりジャンダルムを見たかった。


西穂山荘に戻り、上高地まで下り、温泉に入る。
上高地についた頃には再び雨が降っていた。


松本駅までタクシーで送ってもらったが、待ち合わせ時間に齟齬があったらしく、井上のケイタイが充電切れになったこともあって合流に手間取った。

松本駅で親子丼を食べて帰京。
なぎさちゃんグッズは買えなかったが、上高地にはまたお世話になるだろうしまた今度ということにしよう。


【まとめ】
僕にとっては初めての大雨の山行となった。
2ヶ月後、南アルプスでの合宿で毎日雨に打たれたことを考えると必要な経験だったかもしれない。

1泊だったこともあり不快感よりは高揚感が勝ったが、穂高連峰が見られなかったのはとても残念。

スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://tsubakura2999.blog65.fc2.com/tb.php/158-92b7bbab

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫