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3/16~3/21 チャリ春合宿 瀬戸内海

 2016-03-28
CL:深井(B2) SL:尾崎(B2) 武山(B1) 中山(B1)



▽1日目(3/16) 筆:深井
【11:00(新神戸)....13:00(明石)....15:30(姫路)...18:00(赤穂市)】
メンバー全員が新幹線を利用して新神戸に来た。私と尾崎が新幹線を使うのは予定通りだったが、1年生は最初は高速バスでアプローチしようとしていた。しかし、新神戸行きのバスの座席が空いていなかったためあえなく新幹線となった。1年生は結構早く駅についていたが、2年生の私と尾崎は集合時間ぎりぎりに到着した(尾崎はわからないが、私はぎりぎりでいつも生きているためこのようになった。申し訳ない)。2年生が集合したころには1年生はロードバイクを組立おわっていたので、遅れた二人は急いで新神戸のロータリーの歩道でロードバイクを組み立てた。当初の計画より30分くらい遅れて新神戸を出発。

神戸周辺は交通量が多く、あまり幅員が広くないこぎにくい道ばかりであった。それゆえ、平均速度は速くなかった。神戸ー明石間は特に面白いことはなかった。2時間程度走って、明石のコンビニで休憩。

明石のコンビニを出発して、姫路城の方向へ進んだ。途中、道迷いを何回かした。これにより時間もだいぶ消費したが、なんとか姫路城へ到着。城周辺にはチャリマンがちらほらいた。チャリを駐輪スペースにとめ、いざ姫路城内へ!と思ったら、わずか数分前に入館終了時刻となっていた。ショックだったので、「姫路城の一部ががちょうど工事中だったため、入館しても微妙だっただろう」、「入館料が高い」などと防衛機制の合理化を行っていた。しかし、無念は合理化では払しょくしきれないので、姫路城の出口を逆走して、お土産屋に侵入。私はアイスと姫路城特性のしおりを購入。これで無念はおおかた消えた。しかし、憂慮すべき事態が起きた。思いのほか長居しすぎて時間的に日没までに目的地につくのが厳しくなったのだ。ついでに、銭湯の入館時間(20:30)に間に合うかも怪しくなってきた。急いで出発。

ペースを上げて漕いだら赤穂市には18:00頃に到着。道の駅で夕飯を食べた。うどんとマックだった。目的地まであと10キロメートルもないくらいのところにいたので私たちは油断してマックでゆったりしていた。しかし、これが死闘の原因となってしまった。

道の駅を出発すると峠があったのだが、われわれの予想よりも標高が高く、この日もっともつらい道であった。峠を息を切らしながらもなんとか越え、町のほうへ降りて行った。しばらく街を走った後、銭湯への道を間違えたことに気付く。あわてて修正したが、時間的にはかなり厳しい。しかし我々はあきらめなかった。最後の力を振り絞り銭湯まで全力でこいだ。神は我々を見捨てなかった。なんと20:29に銭湯に到着し(入館終了時刻は20:30)、無事に体を清めることができた。

さっぱりした後は銭湯から200メートルほど離れた海岸でテントを張り就寝。


▽2日目(3/17) 筆:中山
【9:00(播州赤穂)...12:00(尾道)...21:30(今治)】

この日は日が昇ってしばらくしてから起床。議論の結果、晴れている今日しまなみ海道を走るということになる。7時半頃に準備をして播州赤穂の駅に向かう。少し走って駅の近くのコンビニで朝食をとる。

電車に揺られること2時間ほど。12時15分、尾道に到着。エリアをまたいで乗っていたため降りる所で改札に引っかかる。とても良い天気であった。

13時11分、近くの尾道ラーメンで昼食を済ませて出発。個人的にはあまりおいしくなかった。まず最初の島までの端に向かうがどうやら本来は船で行くべきところであったらしい。狭い道であった。しばらくいくと目印のある走りやすい道に出る。さすがはしまなみ海道。

2時30分、公園のようなところで休憩をとる。休憩地点からは巨大な橋が見える。かなり上にある。海まで下りれるところがあったので、いつかのようにカニをとる。昆布(らしき海藻)を食べている人も。橋を上る坂は整備されていて思ったよりは辛くない。

しばらく同じような道が続く。旅行客が多いからかコインランドリーが多い。天気にも恵まれ、とても気持ちがよい。

だんだんと日が暮れて寒くなってくる。疲労もたまってきて、始めは珍しかった景色にも飽きてくる。後半は意外とアップダウンが多い。

前二人に置いて行かれて、そろそろかなと思いつつしばらく走って7時ごろに休憩。道の駅であったがすでに閉店後。自販機しかない。そこから、長い長い最後の橋を渡り、四国初上陸。そこから先頭までしばらく走る。

夕食はいいところがないかと探すも見つからず9時半ごろにはま寿司へ。流れるプリンの揺れ方に感動する。温泉は大きめで、漫画や充電コーナーもあって居心地が良い。

温泉を追い出されて、就寝予定の海岸まで移動する。海岸では屋根付きの広い場所がなく、明日の雨の予報からトイレの前にテントを張り就寝。

▽3日目(3/18) 筆:尾崎
【10:50(今治)…13:40(西条)】

5時頃起きる。皆起きてこず暇だったので、辺りをうろちょろする。ひとしきり散歩し、ようやく皆が起きてくる。今日は雨で停滞の予定なので、コインランドリー行こうぜ!と誘ったが誰も来なかった。今治の街を独り、(洗濯物を入れた)ゴミ袋を持って歩き回る。洗濯ついでにコンビニで優雅な朝食をとり、戻ってきたら「雨ほとんど降ってないから進もう」と言われた。停滞するものだと思っていたので内心ウヘェとなる。

10時50分、今治を出発。比較的まったりと進む。県道38号線から国道196号線に入る。11時40分頃、雨がパラパラと降りだす。避難がてらコンビニで休憩。軽(?)食をとる。12時55分、雨がだいぶ弱まったので出発。

しかし13時40分、再び雨が強まる。西条市のコンビニで休憩、作戦会議。近くにファミレス・温泉・寝られそうな公園が全て揃っているということで、今日はここでストップしようという結論になった。ファミレスに駆け込み、ドリンクバーと少しの食事で数時間粘る。尾崎が出題したパズルを皆で考えるなどして過ごした。最後にしっかりしたものを食べ、日も落ちてから温泉へ。雨はまだしっかり降っていた。一刻も早く建物に入りたいという気持ちのせいか、誤って温泉に併設の居酒屋に(温泉セットや着替えなどを持った状態で)突撃してしまい、店員になんだコイツはというような顔をされてしまった。速やかに退散し、改めて温泉に入場。入浴後休憩所でのんびりしていたら、外へ出たときには雨は止んでいた。

23時30分温泉を出発。当然視界は真っ暗で、深井が溝に落ちかけたりする。少しして公園に到着。屋根のある場所を探し、しばらくさまよう。銀マットを装備に入れ忘れる&それを指摘しないというアホすぎる2年生達のおかげで、連日寝る場所に苦労する旅だった。それと、暗くなってから動き回ったり、寝床を探すのはやはりよくない。危ないし、効率悪いし。



▽4日目(3/19) 筆:尾崎
【8:45(西条)…11:50(観音寺市)…17:05(満濃池)】

早く起きて早く出発しようね、と言っていたのに7時過ぎに起床。公園すぐ近くのコンビニで朝食。

8時45分出発。おそらくゆるーい登りがあったのだろう、平坦、なんなら下りにも見える道なのに全員ペースがガタ落ちする区間があった。途中雨が降り出す。9時45分コンビニで休憩。

10時50分、晴れたので出発。11時50分、道の駅とよはま(豊浜)で休憩。土産物を物色した後、昼食として海鮮丼とうどんのセットを食す。香川突入即うどんである。美味かった。

13時20分出発。ややルート選びに苦戦しながら進む。14時頃、また雨。14時20分、財田中町の、自販機がいくつかあるところで休憩。自販機の小さな雨除けの下で雨宿りをする。

15時出発。県道5号、国道32号、県道197号の順に走った。たぶん。すごくのどかな所で、晴れていたらもっと気持ち良いだろうなーなどと思いながら走る。ガコン。自転車から伝わる振動と異音。ああ。これ、パンクだ(´・ω・`)。15時40分のできごとであった。また、ちょうどこのあたりで雨が止んだ。塩入駅の近くの商店まで押して歩き、尾崎はパンク修理、3人はおやつを食べつつ休憩をとる。武山は大量のラスクを購入していた。

17時5分、リーダー深井君いちおしのスポット・満濃池に到着。曇り空が水面に反射し、天界のような幻想的な風景をつくっていた。しばし池の周りでのんびりする。武山はラスクを持て余していた。

公園に移動、各々の自転車を交換したりして遊ぶ。その後温泉に向かう。この頃にはすっかり暗くなっていた。お腹もかなり空いてきている。視界が悪いせいもあってか、地味に距離があるように感じた。まだ着かないのか、通り過ぎたんじゃないのかなどと思いながら進み続け、ようやく温泉に到着。入口には番犬?がいた。入るとすでに食堂は閉まっており、絶望した(繰り返すがこの辺り一帯はかなりのどかで、コンビニなどは無い)。武山のラスクを皆で分け合って飢えをしのぐしかないのか、と思われたが、土産コーナーでいくらか食料を売っていた。それらを買いあさり、なんとか腹を満たした後入浴。テントに戻り、温泉で買ったお菓子を皆で食べて寝た。



▽5日目(3/20) 筆:武山
【満濃池(7:30)→鳴門市(15:30)→淡路島(22:00)】
満濃池で検索してみる。すると[満濃池 殺人]、[満濃池 事件]、[満濃池 遺体]とでてくる。昔、満濃池にプカーっと女性の遺体が浮かんでいたそうだ。そんな前知識を得て寝ることになってしまった。
ふと起きると7時だった。特になんもなかったと安堵していると、なにやら遠くで犬のような鳴き声が鳴った。最初は、まぁ自然にあふれてるし犬もいるっしょっと思っていた。しかし徐々にその鳴き声の数が増えていき、鳴き声も犬でなくオオカミの遠吠えのようになる。しかも鳴き止むことがない。怖い。いそいそと出発した。満濃池から下って少しあるところのコンビニで朝食をとる。

天気はかなり良く快適な走行ができる。しかしコインランドリーに行かなければ僕らには人権がない。途中のコインランドリー店による。そこで洗濯&乾燥を待っていると店の方からジュースを頂いた。一人一本頂くのだが、自分だけなぜか飲みかけを渡されてしまう。

コインランドリーを出て、讃岐うどんにありつくために、さぬき市を目指す。これが間違いであった。さぬき市に入る直前の休憩でうどん屋どこにあるのかをコンビニの雑誌で調べるも全然ない。丸亀市や高松市といった、もう通り過ぎたところに集結している。「”さぬき”うどんだからどうせ”さぬき”市にいっぱいうどん屋あるっしょ!」というのは甘い考えであった。
しかしうどん屋さんは一応発見したのでそこを目指す。割と複雑な道のりであったがなんとかたどり着く[11:30]。店に入ろうとすると、隣で車の整備をしていたおじさんに今日は休みだと告げられる。絶望した。店前の看板が「「営業中」」であるのが煽りにしか見えない。
IMG_4070[1]


なのでそこから近い別のうどん屋に行く[12:00]。今度は店前の紙では営業していない旨が書かれていた。ただでさえうどん屋少ないのに、どっちも休みなのかよ・・・と絶望していると、突然中からお客さんが出てくる。聞くとやっているらしい。ここの地域の案内板は嘘しか書かないのだろうか。
しかしうどんは大変おいしかった。きつねうどんのきつねの大きさには驚きを隠せなかった。
IMG_4072[1]


ここからはずっと海沿いの11号線を走り、鳴門市まで向かう。天気がいいので海もキレイに見れ、とても走っていて気持ちが良かった。海沿いはやはり走っていて良いと思った。
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無事鳴門市に入る[15:30]。淡路島に入る方法は鳴門海峡大橋を渡らなければならないのだが、チャリでは通行できないのでバスに乗る。しかしバス停に着く[16:30]と、そこには次のバスは3時間後に来るらしい。海岸の近くであり風も強く、気温も低いので近くのコンビニに閉じこもった。とてつもなく暇で、雑誌を読み漁る。どうでもいいが、コンビニ入ってすぐ横に思いっきり18禁の雑誌とAVが置いてあるのは大丈夫なのだろうか。

バスで淡路島に到着する[19:00].。再度自転車を組み立てて温泉へ行く[20:00]。チャリワンはほぼ毎日温泉に入れるのがとても良いなと思う。
そして温泉後はコンビニで夜飯を取り、砂浜の海岸で寝ることになった。波の音を聞きながら寝る。風流であった。
IMG_4101[1]




▽6日目(3/21) 筆:深井
【10:30(西淡路)....13:00(岩屋)...15:30(明石)】
この日は行程にゆとりがあったのでゆとりの起床9時。起きたら尾崎の姿がなかった。3人は尾崎がどこへいったのか見当がつかなかった。しばらくして帰ってくる様子がしないので、3人はとりあえず近くのコンビニへ行き朝食をすませた。テントに戻っても尾崎の姿がない。しかし、尾崎の持ち物もない。どこかですれ違ったのだ。尾崎に連絡して何とか合流できたが、まあまあ時間をロスしてしまった。急いで出発。

出発から1時間して休憩を数分とり、岩屋へ向かった。特に厳しい道のりでもなかったのでペースも早めで余裕もあった。途中多くのチャリマンに圧倒的スピードで抜かれる。13時に岩屋到着。岩屋で1時間半ほど名物を堪能したあと、高速船で明石へ。

明石港についのち、我々は明石城へ行き、そこで写真を撮りチャリワン瀬戸内を無事終えた。その後は各自解散。

▽まとめ 筆:深井
今回のチャリワンは面白いところにも行け、走行距離的にもちょうどよかったので満足しているし、成功であるといえるだろう。反省点は、ペースがかなり不安定であったことと、暗くなってからもチャリを漕ぐことが多かったことである。今回のチャリワンでの経験を次回に生かしたい。
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3/16~3/23 南ア南部縦走(荒川~赤石~聖)

 2016-03-24
3年の飯田です。
無事、旧人合宿を終え昨日下山しました。装備トラブルや動物にテントを破られ食料を奪われるアクシデントがあり、光岳まで行くことはできませんでしたが、荒川岳・赤石岳・聖岳のピークを踏む事ができました。

詳細は後日報告いたします。

メンバー:飯田(B3・CL),井上(B3),橋本(B2),益田(B2),柴田(B1)
日程:3/16~23
行程:
3/16【大岡山~身延~伝付峠入口バス停…林道終点】
3/17【林道終点…伝付峠…二軒小屋ロッジ】
3/18【二軒小屋ロッジ…マンノ―沢ノ頭付近】
3/19【停滞】
3/20【マンノ―沢ノ頭…千枚岳…悪沢岳…中岳避難小屋】
3/21【中岳避難小屋…前岳…大聖平…赤石岳…百聞平…百間洞山の家】
3/22【百間洞山の家…大沢岳…兎岳…聖岳…聖平小屋】
3/23【聖平小屋…西沢渡…易老渡…北沢渡】
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旧人合宿山スキー班@原始が原

 2016-03-23
筆:夏目
CL:夏目 SL:八木 食当:鈴木

期間:2016年3月23日~3月28日(5泊6日)


今シーズンは深刻な雪不足に悩まされた。加えて音頭をとるべき自分が単位不足に悩まされた結果、なかなか予定が定まらなかったことをお詫びしたい。
残念ながら、虚弱体質故に長期にわたって雪山に入れない2年深井と、滑走技術の問題で1年哲平は不参加。しかし過酷なトレ山を終始笑顔で乗り切った鈴木を加え、メンバーはなんとか去年と同じ4人になった。滑走技術においては、なかなかのレベルに纏まったのではないか。

行き先は北海道は富良野の原始が原。北海道の豊かな大地を滑り倒してやろう。


【入山前】

八木先輩は11日から北海道に前乗りしていて、中村は直前まで九州旅行に行っているため、鈴木と2人部室で準備をする。中村は里ワン中に九州の地でスマフォを壊したかなんかで連絡がとれないとか舐めた事をぬかしている。現地で合流するのが面倒だ。深雪は中村にラッセルさせることに決めた。
わちゃわちゃしつつもなんとか必要なものを揃えた19日、成田空港に向かう。手荷物が多いので荷物を預けるまでが大変。スキーワックスを没収されたり、預ける荷物が30kgに収まるように機内に持ち込むなどした。リッチにANAに乗ったので超快適でした。

札幌では季節外れの雨が降っていた。気温は東京より少し寒い程度で拍子抜け。例年はまだ雪が残っているはずの道路も少し残雪がある程度だった。
大荷物とともに一目散に北大の友達の家に転がり込む。昔から変な事ばっかりやっている奴だったが、今は競馬に嵌っているようだった。延々とグリーンチャンネルを観させられ、深夜まで彼の講釈を聞き続ける。悔しいけど結構面白かった。

下山してからのんびりする時間がとれるとも限らないので、次の日には札幌の観光地をだいたい巡り、ジンギスカンやお寿司を食べて英気を養う。霰が降っていたのでずっと地下を歩いていた気がする。

21日の早朝、八木先輩と鈴木と合流してレンタカーで無意根山に向かう。ピークでは天候に恵まれなかったが、良い足慣らしになった。下山後、鉄板と言われていたロードクエストの敗北を確認。友の馬券は紙屑となった。

無事札幌に戻り、無意根の打ち上げと合宿の決起会をしつつラーメンを食べていると、中村から不穏な連絡が入る。曰く、体調が悪いので合宿に参加できないかもしれないとのこと。九州での無理が祟ったのだろうか。札幌まで来るには来ると言っているので、身体の丈夫さだけには定評のある彼のことだから、なんだかんだ参加はできるのだろうと甘く考えていた。



【0日目:アプローチ(札幌 → 富良野)】

朝8時頃、中村から参加できないとの連絡が入る。それにしても眠い。全部競馬のせいだ。重い荷物に潰されそうになりながら札幌駅へ。ようやく4人で集合して話し合った。ぜひ中村を連れて行きたいところだったが体調はかなり悪いようなので、中村を除いた3人で行くことに。荷物を3つに分配して不要なものは送り返す。さらば中村。ちなみに米を3人分に減らすのが一番面倒だった。神奈川へ帰って行く中村を見送り、食料品の買出しなどを行う。前日の下調べの甲斐もあってスムーズに事が運び、余裕を持って富良野行きのバスに乗った。富良野までの道のりは3時間ほどあったので、ポップコーンを食べながら動画を観て、無駄に優雅に過ごした。

富良野は札幌よりだいぶん寒かった。待合室のテレビに映る高校球児を眺めているとタクシーが到着。不礼別へ向かう。運転手さんと話しながら徐々に近づいてくる富良野の山を眺める。もう熊は起きてるかもね、なんて言われてぞっとした。南アパーティの猿襲撃事件を聞いた後だと猿ですら怖いというのに。

うとうとと窓を眺めていると、除雪区間が終わり、タクシーが止まる。もう日も落ちていた。カーナビで現在地を確かめて愕然。道路全然除雪されてない!。過去には同時期に秋雲橋まで車で入っている記録もあり、その付近まで行けると理想的だったのだが、そこから8kmほど離れた場所にいた。つらい。

タクシーのライトが遠ざかるにつれて闇に飲まれていくのを感じながらスキーを履き、ザックを背負う。
登山口へ続く林道の入り口に辿り着いたころには20時近くになっていた。予定よりかなり手前だったがそこで幕営する。よく見たらそこの道も除雪されていて車で入ってこられそうだ。帰りはここまで迎えにきてもらおう。


【1日目:原始が原へ】

5時に起床しザックを背負う。この重さでスキーを操るのは無理だ。ましてやシートラなどもってのほか。林道にはツボ足の跡があった。登山口を過ぎて登山道に入ると、俄然道が険しくなる。前富良野へと続く夏道とはすぐに別れて、原始が原へ一直線に向かう。赤テープもほとんどないので慎重にルートを選んだ。雪面には人の足跡は一切ないが小動物の足跡は大量にある。僕らにとって歩きやすい道は彼らにとっても同じのようで、幾度となく彼らと同じ道を辿った。
二段の滝を過ぎたあたりで思い切って尾根へ詰める。その大きな樹木の立ち並ぶ尾根を少し登ると、だだっぴろい雪田に出た。目的地の原始が原である。窮屈なトラバースの直後に素晴らしい開放感。定着するには最高の場所だ。場所が特定しやすそうな大きめの樹林帯にテントを建てる。欠員の影響で6テンに3人なのでとっても広々。一番荷物の重い日を乗り越えたことを喜びながら団らんした。

夕飯はコッヘルで敢行するジンギスカン(?)だ。なかなかうまい。そして八木さんのお土産の流氷カレーを食べる。青と白のカレールウを上手い具合に流氷っぽく盛りつけてね。という無理難題を売りにしたカレーで、味もまぁ見た目通りだった。水作りの際は、エキノコックスを警戒して沸騰するまで加熱した。とてもめんどくさいが、テント内は暖まるし、お湯は湯たんぽになるしで悪くない。夜はあまり冷え込まず、暑いくらいだった。


【2日目:富良野岳】

4時半起床。出発は5時過ぎになってしまった。天気は快晴!。余裕のあるうちに、ということで富良野岳を目指す事にした。原始が原は樹林帯の中に大きな湿地帯が点在する地形になっており、冬は湿地帯は全て雪に埋もれ、真っ平らな地形になる。さながら白いゴルフ場である。同じような地形が繰り返し続く上、斜度もほとんど無いので現在地の把握が難しい。
まずは夏道沿いの湿地帯を進む。樹林帯よりはラッセルが楽だが、それでもかなり埋まる。どんどんウェアを脱ぎながら歩を進めて行くが、気のせいかどんどん目標が遠ざかっていくような…。
湿地帯を抜けて少し樹林帯を歩くと富良野と前富良野の間のコルに着く。振り返ると原始が原の斑な雪原にトレースが1本、コルの向こう側には富良野の町が見える。浮き足立ちながら広大な斜面を頂上目指して登りだした。
1700付近でアイスバーンが目立ち始める。クトーがあればよかったが鈴木のクトーは中村と一緒に神奈川に行ってしまっていた。仕方ないのでシーデポしてアイゼンで登る。山頂に着くころには快晴だった空は完全に曇ってしまっていた。残念。

下りはパウダーになっている斜面をうまく選んで大滑走!下れば下るほど晴れていく!広い斜面きもちいいい!ほとんどノンストップでテン場まで滑る。登りのトレースからはみ出ないように滑るのがコースター気分で楽しかった。
テン場は奇麗な青空。まだ正午だったので恒例の雪のテーブルを作った。夕飯は海鮮たっぷりの寄せ鍋。うますぎる。八木先輩は北海道らしく余市ウィスキーを嗜んでいた。
八木先輩のヤッケが破れてしまっていたのでドヤ顔でリペアーテープを取り出す。湯たんぽ作りをして就寝。寒い。


【3日目:大麓山,トウヤウスベ山】

朝。絶望的に寒かった。もこもこに着込んで原始が原を大トラバース。視界が数十メートルだったこともありどこを歩いているのか全然わからない。コンパスを睨みながら歩く。思い通りの場所に東側の山々が見えてきた時はほっとした。
布部川のスノーブリッジを恐る恐る渡り、五反沼を過ぎて、トウヤウスベの東尾根にとりつく。斜度は緩いが雪深く、風は強いのに汗だくだった。頂上に着くと原始が原を一望できた。見れば見るほどゴルフ場。とても寒いのでさっさと次の大麓山を目指す。そこはもっと寒かった。眺望もない。
トウヤウスベの北尾根を下るつもりだったが、八木さんの提案で大麓山の北の沢を滑ることにする。出だしは北側故にガリガリ&樹木でぼこぼこでとてもスリリング。後半は穏やかなパウダーでゆったり滑れた。良い斜面だった。
布部川まで下りきって渡れる場所を探す。五反沼まで引き返すことも覚悟していたが、幸いにも近くになんとか渡れる場所が見つかった。経験上、川が曲がっている場所で渡れる事が多い。内側の流れが遅いからだろうか。行きのトレースが残っていたので迷うことなくテン場に戻れて一安心。

夕食はカレー。ここで山カレーを楽しくする工夫を2つ。鍋こそぎにシリコンのヘラを使う。箸やスプーンでやっていたのがあほらしくなる。そして増えるわかめ。カレーコンソメのクオリティが高まる。重さも無いに等しいので良い。ゴマとかも欲しくなってくるなー。スキー班は常に美味しい山飯を追求しています。


【4日目:停滞】

天気が悪かったので停滞。だらだらしていても山では時間がゆっくり流れる。昼食にじゃがバターを食べたり大量に水を作ったりトイレを改築したりした。
八木さんは2日目に無くしたウイスキーを捜索している。テン場前の雪を全て掘り起こした頃に発見された。夕方は雪がやんで夕焼けがとても奇麗だった。明日は晴れるかな。


【5日目:境山(撤退)】

たっぷり休んで4時半ごろ出発。天気も良くないので下ホロカメっとくのは止めて、境山を目指してほぼ真東にトラバースする。シーソラプチ川二股の間の尾根に乗ってずり落ちないように踏ん張りながら登る。空は曇っているが視界自体は悪くない、しかし進行方向の山々は完全に雲に覆われていた。
1685コルに乗るかどうかというところでついにホワイトアウトする。あとは150mほど登るだけで境山山頂だったのだが、待っても視界は得られそうにないし、そうこうしてる内にみるみる体温が奪われていくので、泣く泣く引き返すことに。二股に戻るまでの滑走は圧雪されてるかのように滑りやすかった。

原始が原に復帰するととてもいい天気。ここにきて初めて太陽に照らされた原始が原を見る。まっさらな雪田は鏡面やみなもと見まごうほどで、とても美しい。
しかし良い事ばかりでもなく気温の上昇とともに雪が腐り、前に進むのが苦行と化した。板のうらにはべったりと雪がついて滑らないし鉛のように重い。スキーワックスを空港で没収されたあとに買い忘れたのが悔やまれる。
ストレスが限界に達したのでそれを雪だるまに昇華し、雪玉によって討ち倒すことで解消する。テントに戻ったあとも良い陽気だったのでゆったりできた。

最後の夕飯にはカレーパスタを作る。会津駒のトレ山で偶然できた予備食用メニューを夕食に格上げした。アルデンテにこだわる僕が大騒ぎで麺を湯で、ルウ担当の鈴木を焚き付けまくる。パスタのゆで時間とはソースとからめるまでの時間なのだ。トロピカルな風味のルウはパスタによく合った。
明日スムーズに撤収できるように身辺整理して水作りもそこそこに就寝。僕のシュラフがやたら湿っていて何故なんだと文句を言ったら、下着同然で寝ているからだと指摘された。ドライレイヤーは僕の汗を次のレイヤー(=シュラフ)に移行し濡れ戻りを抑制する役割を全うしていた。なるほどねぇ。


【6日目:前富良野岳のち下山】

時間が厳しいので早くに出る。雪は降っていないが星も見えない。
まずは前富良野のピストン。全装で前富良野の南尾根を降りる選択肢は滑走の不安から避けた。富良野のコルまでは2日目と同じ。朝早く気温が低いため雪が良く締まっていた。コルから前富良野山頂に向けて登り始める。西側斜面の富良野岳に比べて登り易かったが、標高を上げるにつれてガスが酷くなっていく。1580あたりで尾根が狭くなり、視界ほとんどがなくなったため、スキーをデポ。目の前が真っ白な中ストックで崖を探りながら手探り状態で登って行く。正直言って超怖かった。何度も後ろ2人を振り返っていたのは、ついてきているか確認するためではなく白以外の物質を視界に入れたかったからです。

目の前が下りになったところで行き止まる。夏道が通じず、山頂標識すら無い以上どれだけ進んでも本当に山頂を踏んだかどうかはわからない。というわけでここを山頂だと思い込む事にした!2人にカメラを向け「心の底からここを山頂だと信じ込んでいる表情で」と注文を投げたところただの引きつった顔を見せてくれた。
下りは目を皿にして行きの踏み跡を捜しながらより慎重に降りる。生きた心地がしなかった。後に鈴木に感想を聞くと「こういう風に山岳遭難は起こるんだなと思った。」と言われてしまった。冷静になって考えるとロープなしで行って良いコンディションじゃなかった。雪庇を踏み抜かなかったのも、下りで道を失わずに戻って来られたのも幸運だった。大いに反省しなければ。

滑走は広い尾根なので危険こそ無いが、視界の影響で前後感覚がめちゃくちゃなので苦労した。コルに戻ると視界がクリアになり青空すら見える。恐怖から解放された後の滑走は浮遊感抜群のパウダーで、個人的には本合宿のベストラインだ。
テント場に戻りいそいそとテントを撤収しているとみるみる雲が消え、太陽が顔を出す。前富良野を見ると輪郭を取り戻した山頂の鋭角に見下ろされる。に、憎たらしい...。登り直したい気持ちもあるがそのときには曇っているに違いない。最後まで天気に翻弄された合宿だった。

重い荷物をどうにか持ち上げ下山開始。重装での滑走は潰れそうになる体との戦いだ。さすがの鈴木も疲弊している様子。なんとか滑れるラインを見つけて比較的スムーズに降りられたが、時間以上に長く感じる滑走だった。不動の滝付近でいつの間にか見覚えのある地形に囲まれたと思ったら、我々の5日前のトレースが見つかった。それを辿って登山口まで一直線。鈴木が下山パワーを発動して渾身の滑りを見せる。最後に長いだけの林道を漕いでようやく道路に到着!。足も滑走面もボロボロだった。

タクシー会社にゴネて地図に載ってない道を通って迎えにきてもらう。タクシーの暖かさに文明を感じながら帰還した。さあ一刻も早く温泉につかろう。夕飯はジンギスカンを食べよう。そして残った日も思い切り北海道を満喫してやろう。


【その後】

夜はジンギスカン食べ放題で豪勢に打ち上げのはずが、疲れからか僕はもちろん他の2人もビール一杯でクラクラに。ほとんど食べられずに終わった。
夜食に北海道ローカルカップ麺の焼きそば弁当をいただく。

翌日はレンタカーを借りて神威岬へ。風の影響でチャレンカの小道(?)は渡れず…残念。
また、マッサンでも話題になったらしい余市のウィスキー蒸留所へ。ここでは試飲もできるので、下戸である自分が自然とハンドルキーパーに。美味しいりんごジュースをいただいた。まぁ自分も飲むの自体は好きなんですけどね!!!


【まとめ】

旧人合宿が復活して3年目、今回は滑れるメンバーが集まったこともあり、北海道まで足を伸ばした贅沢なルートが実現した。来年は文登研で学んだ八木と夏目が同時に抜けてしまうことになるが、トラブル続きの山行の中でも一通りのことは伝えたつもりだ。これからもサポートは惜しまないので、ぜひ来年以降も続けてほしい。よろしく頼むよ、鈴木! ...と中村!
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