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北ア夏合宿(岩ぱ) 8/29-9/3

 2015-09-08
筆:梅田
CL:飯田(B3) SL:橋本(B2) 気象・食当:梅田(B1)

8/28【大岡山…松本】
8/29【松本…新島々…上高地…槍沢】
8/30【ババ平…槍ヶ岳山荘…双六小屋】
8/31【停滞】
9/1【双六小屋…薬師峠】
9/2【薬師峠…スゴ乗越】
9/3【スゴ乗越…室堂ターミナル】

私にとって、これは岩ぱとして初の長期縦走だった。夏休み最大のイベントにワクワクし、良い天気に恵まれ計画通り物事が進むものと思い込んでいた。が…

▽0日目(8/28)
こんな日に家族といないなんて、恐らく人生初めてだった。そう、この日は私の誕生日。誕生日だし夜ご飯は豪華に…とは行かず、コンビニ飯を電車で食べるだけだった。
あの気の抜けた「まつもとーーーーーーー×3」の放送に迎えられながら松本駅に着く。ステ寝場所は…おっと雨が降っている。橋本さんに牛丼を奢ってもらい、お腹を満たしたところでコンコースで寝させてもらった。

▽1日目(8/29)
少し期待していたがダメだった。雨が降っている。電車とバスを乗り継いで久しぶりの上高地に到着する。ぶーぶー言いながら準備を進め、レインを着て出発。

上高地から横尾までは見覚えのある道である。何も考えずに進んだ。横尾から槍平まで進んだところで雨が止んだ。乾かしも兼ねてしばらく休憩していると、またも降り出す雨。げんなりしながら槍沢へと向かう。道中槍の穂先が拝めたが、かなり上に見えたので翌日の行動が心配になった。ほどなくババ平に到着し、テントを設営する頃には雨も止んでいた。
このときは、このような天気が続くだけだと思っていた。


▽2日目(8/30)
2時起床。微妙に雨が降っていたが、気にすることなく3:30に出発。風が強く寒かったため、天狗原分岐とバンリュウクツで5分ずつ休憩した程度で槍ヶ岳山荘に向かった。槍ヶ岳山荘に着く頃には帰りたくなっていた。寒さで震えが止まらない。水も行動食も口にする気になれず、ただただ震えていた。先輩の勧めで小屋にお邪魔し、ストーブで暖をとることにしたが、これがなかなかに病み付きになってしまう。一度ストーブを離れて外に出たが震えが止まらずストーブに張り付いた。百名山ハントが捗ると楽しみにしていたが、槍ヶ岳なんて登れる心地ではなかった。

槍ヶ岳山荘を出て震えながら今日のテン場である双六小屋を目指す。ここが恐らくこの合宿中一番辛い区間だった。暴風雨といった感じで、足を前に出すたびに風に煽られて着地点が目標点からずれる。一度強風で体が左側の岩場に押し付けられた。そのとき飯田さんが余裕の表情で笑いながら抜かして行った記憶がある。

双六小屋に着いたのは10:30。今日はここで打ち切りとなるが、一つ難題が残されていた。暴風雨の中でのテント設営だ。暴風で飛ばされぬよう自ら重りとなってテントに入って抑えるが、なかなかに難しい。雨で本体がどんどん濡れていくのが見えて辛い。もう帰りたかった。


▽3日目(8/31)
早朝に眼が覚める。足の指先が痛い。足の裏が痛い。確かめるまでもなく、水没していた。停滞なので、気付かなかったことにして寝に入った。寝られるわけがない。シュラフの左半分ほどは湿っており、足元はビチャビチャ。これで眠れたら強者である。寝転がっていても風で変形したテントが顔にへばりつく。不愉快さに耐えつつ1日ゴロゴロしていた。


▽4日目(9/1)
天気は前日と変わらなかったが、ずっと停滞していても勿体無いということで出発。双六小屋を出ると風は落ち着いた。本当にあそこだけ強い風が吹いているようだ。二度と双六小屋なんかに泊まるものかと思った。

三俣蓮華岳までは、一番コースタイムの短い中道を選択した。カール内を歩いていたらしいが記憶にない。ヒョイヒョイ進み、三俣蓮華岳付近で一本取る。せっかくなのでザックを降ろし空身でピークを取りに行く。この日も一応寒かったので5分の休憩で出発。当初の予定では鷲羽水晶を取って雲ノ平へ向かう予定だったが、体力を考えてルート変更をした。1時間ほど下って黒部五郎小舎で休憩。寒い寒いと震えながらフルグラを口に運ぶ。

下った分登りがあり、黒部五郎カールなんて見る余裕もなく(ガスで見れなかったかもしれないが)、黒部五郎岳への分岐に気付く余裕もなくあっさり通過。

中俣乗越まで下りまた登る。登るなら下るなよ、と思いながら歩く。登って下ってを何度か繰り返し、折立に下りることにならないかなと思いながら北ノ俣岳に到着。1本取り、下ってる途中ガスが晴れてきた。喜びながら下り、木道をルンルン歩き、記念に太郎山のピークも取った。黒部五郎岳を取らずに太郎山を取るって何だよと考えながら太郎平小屋に到着。テントの受付をして薬師峠へ向かう。テン場と小屋離れすぎだろとブーブー言いながら歩いた。
ここまでのルートで日本百名山をすべて脇をスルーする形で通過してきたことに絶望した。


▽5日目(9/2)
行程が短かったため遅く起き、6:45に出発。昨晩は少し青空が見えるくらいガスが薄かったが、朝になるとガスが濃くなっていた。

小雨に降られながら景色の変化に乏しい登山道を歩く。晴れていれば楽しいんだろうな。雷鳥を5.6羽観測しながら1時間ほど登り、薬師岳山荘に到着。雨風を凌げる空間があり、お邪魔させてもらった。風雨に晒されてないだけで休憩を取ろうという気になれるのが最高である。

さらに登ること約40分、薬師岳登頂。この合宿で初めてとなる日本百名山である。ただし風雨のため寒く、後から親子が空身でスタスタ登ってきたのを見てゲンナリする。
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また歩くこと約40分、北薬師岳登頂。ここでガスが晴れた。行程が短かったことから大休止することにし、35分間ピークに居座った。初めて北アらしい景色を目の当たりにし、テンションも上がる。有峰湖が見えたり薬師見平が見えたり薬師見平に行きたくなったり。
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行動を再開して1時間半ほど歩いた11:30、スゴ乗越小屋に到着。太陽は我々を照らしてくれていた。受付を済ませ、狭く静かなテン場で乾かしタイム。テントを張って各自の装備を目一杯に広げて自由な時間を過ごす。


オコジョもヒョッコリと顔を出した。初めて縦走楽しいなと思えた。夕食もテントの外でできたし、もう満足だった。越中沢岳が大きく見えていた。


▽6日目(9/3)
何故だろう、1時起床。2:10出発、何故だろう。暗くて見えなくなっていた越中沢岳に挑む。順調に歩みを進め、1時間ほど歩いたスゴ乗越で休止。富山の綺麗な夜景を左に眺めながら進む。

崖をクライムダウンするポイントがあった。暗くて足場の確認が困難で滑りやすい。岩パで岩場の歩きは慣れたはずだったが、怖い怖い怖い。怖い怖いと呟きながら慎重に下りる。一応◯の印が見えるので進む。夜景があるはずの左側には、山が広がっていた。橋本さんが「この道さっき通った」と叫び、ルートを間違えたことに気付く。正規ルートで戻ると間違えた分岐には×の印がちゃんとあった。怖い怖い。

気を取り直して室堂めがけて歩く。休憩を何本か挟み、6時間ほど経った頃に五色ヶ原山荘に到着した。ガスガスで景色は全くなかったが、山荘の方は朝早くの到着者にビックリして話しかけてきた。やっぱり我々頭悪いんだな。山荘の方にアルフォートを頂き、室堂までの英気を養う。

五色ヶ原山荘から室堂まではバテバテのバテバテだった。とにかく上がっては下がってを繰り返していて心が折れた。はーっほーっを繰り返し言いながら登った。もう殆ど思考が停止した状態で機械的に手足を動かしていた。12時頃やっとこさ室堂ターミナルに到着し、縦走パートは終わりとなった。

室堂ターミナルで飯田さん橋本さんが楽しみにしていたのは文登研に行った益田さんを煽ることだったが、一行が例年より早く出発したらしく会えなかった。縦走中余裕の表情だった2人もここで心が折れたらしい。縦走で折れずにここで折れるなんてやっぱり先輩方頭おかしいなと思いながら観光した。


▽まとめ
「晴れればゆるふわ山行だ」と言われていたが、ただの精神修行山行だった。ガスで景色が全く楽しめなかったのと、日本百名山が薬師岳しか取れなかったのが悔しいからリベンジしたい。ただ、双六小屋には二度とテン泊しない。
×道への誤進入は全員が気付かなかったのは注意力不足だった。今後は先頭でなくとも気をつけて歩こう。
何度も心が折れたが、支えて励ましてくれた先輩方には感謝が尽きない。
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